古いイスラム文化 パート3

古いカルチャーとそこに住む女たちとの暮らし

アグデスという村について…長々と書いていますが少し時間が空いてしまいました。すみません。

これまで簡単に日本とのギャップをお話ししましたが、日本の女性の自由と権力と比べてここは、100年前の日本のような世界だということはお話した通りです。

果たしてこれで女性たちは何に幸せを感じて生きているのでしょうか。

ここからは私の感じたこと。見てきたことに基づいて書いていきます。

偏見やそれは違うと思われた方はごめんなさい。

女性は二十歳くらい。その前後には結婚することが幸せの鍵。本人たちも望んでいるというかそれが当たり前のような風潮。

自然と結婚する相手が見つかり、親が決めたり、なんとなくお互いが意識をしていて結婚します。

ずっと同じ村に住んでいる相手との結婚がスタンダードのようで、全く知らない相手の結婚は少ないようです。

従兄弟だったり幼地味と結婚するのが多い。

そして子供を産み、育てていくのが一般的。

もちろん、女友達と買い物に行く、カフェにいくことはダメということはないだろうけど、行かないですね。てか行けないみたい。

私と村のお兄さん、その従兄弟の19歳の女の子達と何度かカフェにいきましたが、ビクビクして周りをキョロキョロ。そわそわした感じが伝わってきます。カフェではトイレも一人で行けない、怖がってずっと手を繋いでいました。

その状況では、いくらダラダラして過ごしている男性でも頼もしく見えるのもわからなくはないです。

私はそんな男たちにずっと苛立ちや葛藤がありました。

だって!!

見ていると、女たちは朝からずっと家のこと、子供のことに追われてせっせと働いているのに、男たちは全然優しくない。

中には自分の子供と一切会話もしないパパもいました。

ずっと携帯で友達と楽しそうに話をしたり動画を見たり、自分のお母さんの膝枕でお昼寝している光景。

仕事についていくと、畑でお茶を飲んで、移動してまたお茶を飲んで。

家族の中では何人かはカサブランカなどの都心に出て働いてお金を送っている人たちもいますが家族にいる男たちみんなで家計を支えるスタイル。

お金に感してはなんとかなるみたい。

しかし、ただ、遊んでいるお父さんたちも非常に多い。。。

崖を30分登り親戚の家に行くのに、ついて行った時、夜で足元が見えない中月明かりだけで男は奥さんの手を引くわけでもなく自分の足元だけ携帯で照らしながら、歩いているのに、奥さんは一歳の男の子をおんぶして何も見えないだろうの崖を歩いていました。この光景はこの村ではもう驚かないですが、私は信じられないし、なんなの!!この男は!!と感じ、私だったら離婚問題に発展するなと思いました。笑

子を産み、家のことをすることだけが幸せだと思えない私は贅沢なのかなと感じることもありますが、そんなことはないと信じたい。

家族は子供を生むだけではなくてきっともっと深いつながりや信頼や無償の愛を他人にかけれることから始まるのだと信じたいと深く思いました。

そして、イスラムスルックにも慣れてだんだん生活にも慣れてその辺のしがらみは受け入れて。。。

私はアイホンと海外用の携帯の二台を持ってモロッコに行っていました。

もちろん女の子は携帯は持っていないので携帯が珍しいのか、貸して!ちょうだい!がすごかった。

朝起きれば私の携帯探しからスタート。とにかくここはプライベートがないのでなんでも共有することに違和感がないので勝手に私の携帯から自分の友達に連絡をとり、写真を撮りまくり、貸すと強く返してと言わないと返ってきません。

もちろん世の中には使うとお金がかかるということも知らない様子。

ここにきて一ヶ月分のSIMカードはもちろんなくなるし、Wi-fiがないので私は連絡手段をなくして街まで出ないと行けなくなるのが本当に嫌でなんども説明しましたが、村の女の子たちはチンプンカンプン。

携帯だけではありません。化粧道具、洋服、なんでもかんでもとにかくちょうだい!どこに行ってもちょうだい。。

一人にあげると全員でたかりが始まります。

こんなことなら日本からお土産を持ってくるべきだった。。。。

悪気がないから余計に、化粧道具くらい、SIMカードくらい、洋服くらい、、、どんどんなくなり、ついに、モロッコでも生活の後半はすっぴんで旅する羽目に。。。

欲しいからちょうだいと言っているのかと思うとあげれば感謝などはなく、他の子にあげたものが自分の好みなら何日もクレームを言い続けるという全然気持ちがよくない反応と刺激。笑

日本に住んでいると日々、いろんなことに感謝して生きていきましょうとう教えですよね。

信じられなかった。

喜んで使っていたものも、「これ全然可愛くない。あっちの方が可愛い」と言われ続けるのだから。人間の道徳心というものはこの村にはないのかなと不信感が募り始めます。

15〜20くらいの女の子たちはもちろん年頃。ハビビ(恋人)の話やおしゃれが大好き。

私の化粧品やスキンケアは、とにかく使いたい!もちろん化粧をするのはタブー家の中で夜中にこっそりメイクをしていてすごく楽しそうで、私も楽しくて夜中にパックしたり、メイクしたりと楽しいガールズトークに毎晩花咲かせ。タブーとされる恋愛話も楽しく聞いていました。

何も知らない、わかないから、欲がなく幸せに暮らせるものだと思い込んでいたのですが、どうやらそうでもなさそう。。。

こんなにも、私たちと同じように恋愛に興味を持ち。おしゃれがしたい、携帯に興味を持っているのに、何故ここの村の人たちは男たちに従い、決められた女の一生を送るのか。

私は疑問と葛藤がずっと消えずに過ごしていました。

一つ言えることはこの村の男たちの考え方にヒントがあります。

女性や子供にとても厳しい男たちですが、私には優しいというか、下心。というか。

日本に連れて行って欲しい。可愛いね。二人でカフェに行こうなど。あらゆる手段で近ずいてきます。

そのやり方も全く紳士的ではなく明らかに女をばかにしたような態度。

なにを勘違いしているのか、愛しているよ、可愛いといえば女はみんな喜ぶと思い込んでいる様子。

何も世の中のことを知らないのは男たちのようですね。。。

この村では男に生まれれば自然と上下関係で、チャラチャラ遊んでいるだけで尊敬される風習が確定されていて、仕事をする楽しさや達成感、家族を守る責任など日本に多くある感情や生活していく活力のようなものがあるでない。

とにかく今を生きている。食べて、寝て、食べて、寝て、子作り…笑

男たちが横暴で尊敬される立場にいるためには女性のサポートが必要です。

そのためには女性に権限を与えない。

外は危ないという理由は言い訳で、外の世界を知らせないことで女性の社会の進出を妨げて、抑えるけるやり方になっているのだと私的に思いました。

だって、男たちは外に出て、いろんな情報を知っているし、携帯を持ち、フェースブックで女を探したり、もちろん浮気は茶番。

外で遊んでいるのに、いまだに外は危ないから女性子供を守り、危ない外は男たちがいくと教え込んでいるなんておかしい!

しかし狭い世界で生きているのは男性も一緒、

いくら外で遊びを覚えて、欧米文化の真似をしても根本的なものは村の人間。

生きているだけで女に尊敬されるのは村の中だけ。つまり。。。

威張れるのは村の女性だけなのです。

絶対にこの文化を守ろうとするのもわからなくはないわよね…

女性の守り方が間違っていると思うのです。

愛しているのなら、威張り散らしたり、子供を無視したりしない。

私が今までホームステイしてきたモロッコのファミリーはみんな仕事から帰ると子供達にキスをするパパをたくさん見てきたし、ここまで女性子供差別を目の当たりにしたのは、この村が初めてでした。

この村の女性たちは、自分で何も決めることが許されないのか、決めれないのかわからないですが、いつでも旦那を求めて、旦那に許可を得て、生きているので私は見ているだけしかできない日々だったけど。

こんな世界があるのかとカルチャーショックで辛かったです。

もちろん現代的な考え方の女の子もいなくもないです。

たくさん勉強していろんな国に行きたいと言っている子や外国人の私にも差別することなく接してくれる男性もいました。

ただ、私が書いたような生活、カルチャーが強いのは確か。

女性差別のように見える文化ですがいろんなことを知っている、なんでも思いが叶う日本に生まれていろんな文化に触れて生きてきた私だから思うことであってここの村の子供も女性もどこか幸せそうでストレスがなく生きています。

当たり前、昔から変わらない文化。その文化が当たり前で。男性は敬意ある存在なのならば、外を知らなかったら、それはそれで幸せなのかなと思います。

変わらないのが幸せなのか、変わっていく時代に生きていくのが幸せなのか、私にはわからないけど。

間違いなく、ストレスをためながらでも、傷つくことがあっても現実や夢に向かって生きていろんな世界を見て、自分や周りの人の幸せを噛み締めて生きていきたい。

また続きは今度

 inshallah….

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